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究極のパーティ作成ガイド パーティ作成機能の活用

2020年8月11日更新

パーティ作成 は、強力なパーティを構成するためのツールとして欠かせないものになっています。ツールの有用性が知られるにつれ、脅威スコアの最小化のためにどうすればよいのか、パーティ作成はどの方向からアプローチするべきなのかという疑問も生まれています。PvPokeでは、上位頻出との相性表、脅威スコア、入れ替え提案に加えて、パーティを多面的に評価する「評価の概要」が加わりました。この記事では、パーティ作成機能を最大限に活用するためのヒントをご紹介します。

各項目にジャンプ:

  1. 評価の概要について
  2. コアとは
  3. コアのリバースエンジニアリング
  4. パーティ作成の主な検討事項
  5. 基本ライン(3体パーティ)
  6. 非連続パーティ(6体パーティ)
  7. 最後に

評価の概要

対応範囲

“対応範囲” は脅威セクションに表示されている脅威スコアに基づいています。スコア600に近いものがA判定の基準になります。あなたのパーティが特定の脅威をどれだけカバーしているのかを評価します。

耐久力

"耐久力" はパーティの平均HP×防御です。基準となるのはスーパーリーグのマリルリや、ハイパーリーグのギラティナ(アナザーフォルム)のような、そのリーグの耐久力トップクラスのポケモンです。

安全性

"安全性" はランキングで割り振られた、各ポケモンの交代要員のスコアを基に算出しています。交代要員のスコアは、主要ポケモンに対して敗北したときの相手の損失(ダメージ、シールド消費)の程度から評価しています。これは、異なるわざ構成は考慮されていないので注意が必要です(例:ベトベトン(アローラのすがた)はどくづきを覚えているほうが、バークアウトの場合より安全性が高い)

安定性

"安定性" はそのポケモンが与えるダメージの安定性のスコアで、ブラフによるシールドの誘発にどれだけ依存するかを示しています。これはシミュレート結果とともに計算されるので、パーティ作成では素のポケモンの現在のわざ構成で更新されます。

脅威スコアだけでなく、評価の概要を見ることで、シールドへの依存度、安全な交代、シールド誘発への依存がわかり、自分のプレイスタイルと照らし合わせた時のパーティの強みと弱みを特定することができます。例えば、「安定性」と「安全性」はどのパーティ編成でも重要なポイントですが、全体的に「耐久性」が低いパーティでは、相手によってはシールドに過度に依存しなければならない可能性があります。

コアとは

2体、3体のコアはバランスとの取れたパーティには欠かせない要素です。コア同士で補完しあうペアにすることで対応範囲を広げます。残りのメンバーに柔軟性を持たせることで、目立った弱点をなくすのではなく、特定の部分に対して強化することができます。2体、3体コアのパーティは、不利な状況にも耐える戦い方や、対戦相手にプレッシャーを与え続ける戦い方ができます。

3体コアのパーティには、強力な2体コアが含まれています。例えば、マリルリ-レジスチル-チルタリスの3体コア編成はスーパーリーグで非常に強力です。これは、これらのポケモンのカウンターとなる強力なポケモンや3体それぞれに対抗できるポケモンが少ないだけでなく、3体コアの中に、相性の良い2体コアが含まれているためです(マリルリ-チルタリス、チルタリス-レジスチル、マリルリ-レジスチル)。このため、初手の選択に柔軟性が生まれ、交代後の相手で不利な対面となる確率を下げることができます。さらに、環境が変わってもこのうちの1体を入れ替えるだけで対応できます。

コアのリバースエンジニアリング

従来、私たちはメインのポケモンをパーティ作成ツールに入力し、コアとなるパートナーを特定したのち、カバーしきれない部分を補うポケモンを探すという手順を取っていました。しかし、パーティ作成ツールでは、カウンターポケモンの対応を強調しすぎ(例:ヤミラミのパートナーの「あまえる」対応)や、上位頻出以外のコアに優位なポケモンのせいで、コアを構築する段階で強力なコアを見逃してしまうことがあります。別の方法として、メインのポケモンにとって脅威となるポケモンを6体選び、パーティ作成ツールでそれら脅威となるポケモンに対抗するポケモンを特定します。ここで特定されたポケモンは、メインのポケモンに対するコアパートナーとなる可能性があるのでメモしておきましょう。この方法は、PvPokeのアルゴリズムでは見逃されてしまうような一般的ではないポケモンを発見できる可能性があり、優れたコアパートナーを見つけることができます。

パーティ作成の主な検討事項

3 vs 6

脅威スコアを500に近づけるのは非常に重要ですが、最終的には6体から3体に絞り込む必要があります。バランスとの取れた6体パーティが優れた3体パーティになるとは限りません。どのような戦術を取るのかをよく考え、最後に選んだメンバーがあまり活躍できる条件がない、他のメンバーと役割が被ることが無いように注意しましょう。

エネルギー管理

パーティ作成のシミュレーションは、主にシールド無し・シールド1枚の条件で、エネルギー0の状態から始めたバトルを検討しており、デフォルトではシールドの誘発ありになっています(シールド誘発は切り替えられます)。サンドボックスでの勝敗は考慮していません(デフォルトでは敗北、サンドボックスの手動調整では勝利できるラプラス対マリルリは敗北としてカウント)。エネルギーが不足しているとき、特定のコアに対してどう対処するのかを考えてください。そのコアが交代要員として使われた場合、大きな脅威となる可能性があります。また、「安全性」、「安定性」のスコアはパーティのエネルギーにどれだけの差があるのかを示す指標になる可能性があります。

バランスは必須ではありません

3体コアは、2体コアを含むことで初手と交代に柔軟性を生みますが、バランスを完璧に整えたパーティ構成にする必要はありません。むしろバランスの悪い構成のほうが有利になることもあります。例えば、Caleb Pengが考えた、エアームド-ダーテング-メガニウムパーティを考えてみましょう。詳細な戦略はもっと繊細ですが、簡単に言えば主要なパーティへの不利な対面に対して、初手を囮にし、2体目で裏をかくことができます。

反復の必要性

パーティ作成は、練習と改善の繰り返す、反復が必要なプロセスです。トレーニングを利用することで、自分のパーティがエネルギーやシールドの過不足、対面の運にどれだけ依存しているかを知ることができます。トレーニングでの練習と経験をもとに、対応範囲の漏れに対処し、自分のプレイスタイルに合った強いパーティを作ることができます。

基本ライン(3体パーティ)

パーティ作成の基礎となる構成には、3体コア(マリルリ-レジスチル-チルタリス)構成、2体コア+交代要員構成、アンバランス構成などがあります。3体コア(例:マリルリ-レジスチル-チルタリス)は上述の通り、複数の2体コア構成を含んでいるので、非常の汎用性が高いです。安全な交代の後、残りの2体コアは、初手の選択に関係なくバランスが取れています。3番目のポケモンをあえて交代し、有利な構成を残すこともできます。2体コア+交代要員(例:エアームド-ナマズン-ヤルキモノ : 4TheBattles)は、強力な交代要員と2体のコアの活用で、対面不利を逆転できるもう一つの定番戦術です。

ただし、初手と交代要員の柔軟性は低くなります。例えばエアームドは、ナマズンとは異なり、初手のエスパー・かくとう・フェアリーに対応できます。ヤルキモノが交代要員となり、後ろに控えるナマズンのためにヤルキモノがくさ・ほのおタイプに対処する場合も、エアームドは初手に配置されます。

最後に、アンバランス構成 (例:エアームド-ダーテング-メガニウムCaleb Peng) も非常に一般的です。アンバランス構成で戦うには、上位頻出との戦い方を十分に理解する必要があり、アンカー(この場合はエアームド)の対面がずらされた場合に単一のカウンターポケモンに振り回されないよう、タイプを微妙にずらした構成にしておきます。

非連続パーティ(6体パーティ)

1. コアを作る

まず、パーティに組み込みたいポケモンを選びます。最初に選んだポケモンと相性の良いポケモンをカバーしてくれるポケモンを2体以上、少なくとも1体は選びます。これらのポケモンで3体コアを個構成することができますが、少なくとも同じ上位ポケモンに負けない2体を選んでください。例えば、マッギョ(ガラルのすがた)が初手の場合、トロピウスとマリルリを加えて3体コアにすることもできますし、チルタリスとクレセリアを選ぶこともできます。どちらもじめんタイプ、かくとうタイプの脅威に対応できますが、クレセリアは特にマリルリとの相性が優れています。パーティ構成時に、交代可能な構成を見つけておくのが理想です。

2. 新しく選ぶ

3体目、4体目のメンバーにはどのようなポケモンが適しているのか。ここは最初の2、3体目のポケモンから順番に構成するのではなく、最初から選びなおします。理想的な3,4体目のポケモンを1体選び、それを補完できるポケモンを選び、強力な2体コアを構成します。これにより、強力な複数の2体コアをもつパーティになります。3,4体目に選んだポケモンの対応範囲に依存し、4、5体目には適切なコアパートナーがいない場合がありますが、理想的には1体のポケモンが複数のコアに対して脅威とならないよう、複数のコアを構成することです。

3. 繰り返し

必要であれば2番目の工程を繰り返します。 2体目の選出、もしくは5、6体目の候補選定を繰り返します。

4. 全体像

対戦や対戦相手のコア対応に対して、漏れがないか6体のパーティ全体を総合的に評価します。上位頻出に対するカウンターや対抗できるポケモンを少なくとも2体持ち、それらが相手の同等の役割のものに負けないようにします(例:あなたのマリルリのカウンターが2体ともひこうタイプに守られている)。これにより、自分のパーティに欠点の重複がなくなるので、相手に対してより多くのコアを持つことになります。

最後に

PvPokeのパーティ作成ツールは、候補メンバーの選定の優れたツールです。この解説で、ツールの仕組みと注意点、ユニークな視点を加えたバランスの取れたパーティ作成方法をについて、理解を深めていただければ幸いです。